5-1.jpgペット関連商品を取り扱うペットゴーは6月、ペット関連用品を扱う仮想モールの大幅な刷新を実施。トップページを自社通販サイトの「ペットビジョン」と統合して集客効果を高めるなどテコ入れを進めている。

 昨年7月に開設した同モールは開設時の「ペットゴーショッピング」の屋号を今年6月に「ペットビジョンモール」に変更。統合後はページ上部のヘッダーに2つの入り口を設けて「ペットビジョン」の利用者もモールに送客できるように導線を作り変えた。「モール出店者からもリスティング広告だけよりも既存の(ペットビジョン)ブランドを有効活用する要望は高かった。集客力が高まる期待感を持っている」(同社)とした。

 また、顧客の注文導線についても2回目以降の購入時の商品再表示機能などを導入して商品購入フローを短縮。煩わしさから顧客が途中離脱する問題を防いでいる。出店店舗数については1年前の開設時は2~3店舗だったが、現在は6店舗まで拡大。同社が得意とするアニマルヘルス商材のほか、ペット用雑貨や消耗品などを扱う各種専門店が集まっているという。今後はペット用アパレルや生肉といった冷蔵・冷凍商材などを扱う専門性の高い店舗の出店を促していく考え。
今期売上高は30億円を計画

 近年はペットの長寿命化が進み、健康や食事に関する専門商材の需要が増加。そのため同社の主力であるアニマルヘルス商材の売れ行きが好調で、食事療法食や動物用医薬品、サプリメント、ノミ・マダニケア用品などが売れ筋になっている。

 自社通販サイトではこれらの商品の「定期便」サービスに力を入れており、割引や送料無料でリピーターの囲い込みを実施。昨年6月には自動メール配信で投薬日を知らせるサービスも開始しており、買い忘れなどを防ぐツールとして利用者数は年々増加しているという。「新規はリスティング、リピートは定期便やポイント、クーポンで開拓するのが基本線。もっとサービス自体をブラッシュアップして顧客ロイヤリティを高めていきたい」(同社)とした。なお、同社の2014年3月期の売上高は前年比約15%増の25億円で、会員数も今年で20万人を突破するなど順調に伸びている。今期は同20%増となる30億円を見込んでいる。

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